そういえば、「謀りの宮廷」もLaLaTVで放送されるんですね。
私にしては珍しく途中で一旦放棄した作品(苦笑)
宮廷ラブロマンス物を想定していたら、お口ぽっか〜んです。
これは宮廷を舞台にしたサスペンスというかミステリー。
結局誰と誰が結託して、誰が影の支配者なの?っていう部分を延々と描いていくお話。
なのでラブ要素はうっすーーーくしかありません。
少なくとも男主角であろうNathan演じる李隆基(後の玄宗)は最後まで片思い状態。
まあ、皇帝になってから楊貴妃と色々あるからいいのか(イヤ、そこまで描かれないし)。
格好良いんだけどね〜なんせこのドラマでは主体的に動くということがほとんどなく。
登場人物全員が互いに疑心暗鬼になっている中話が進んでいくので、目立つ行動は
出来ないってことでヒーローっぽい振る舞いも出来ない。
ただ李隆基自身が一番核心にふれてはいるんだけど、保身から動くことに躊躇するというジレンマ。
それは見ているこっちとしても同じ。
やたらと状況説明の台詞が多くて、本音もわりと吐かないし。
宮廷側がそんな感じなので、このドラマの主人公であるこの二人の女官がその分好き勝手に動くわけですが
それが全てを面倒な方向へと導いていて、それもイライラ(苦笑)
特に姉は自らの正義感だけで動くので、知己に長けているわけでもないし、思慮深いわけでもなく
妹を救うという使命にのみ支配されているのでその行動はかなり浅はか。
なので巻き込まれる周りはたまったもんじゃない。
この気が強いだけの女主角にまったくもって感情移入出来ないので見ていてキツいな〜と思ったわけです。
李隆基に好かれていることを知りながらもその部分はわりとスルー。
このドラマで一番存在感があったのはやはり則天武后。
恵英紅のインパクトはさすが。
そもそもこの方のご乱心からこの物語は始まるので、全ての元凶は則天様。
でも前半で亡くなってしまうので、そのアクの強さをもっと見ていたかったわ〜って思ったのですが。
亡くなった後のドロドロした展開から見れば、まだ則天独り相撲の方がマシだったかもってぐらい
混沌とした世界に突入していくわけで。
なのでサスペンス物としては面白いです。なかなか全員尻尾を出さないし、
善人と悪人がわかりやすい構図にもなっていないので、李隆基親子でさえそこは疑わしかったりするし。
だから、主角の姉妹をもっとどうにか出来なかったのかな〜って部分が不満。