20集終了〜残りあと14集。
いやあ、週7日放送っていうのもなかなか…ですな。
スマホのyoukuのアプリをDLして観てますけど、これがなかなか快適♪
前に映画版の1、2を観たという話を書きましたが、それよりも何倍も面白い。
個人的には…ですけど。
なにしろ、大陸やら台湾やらでは映画版のゴージャス感に比べてかなりなチープさに喧々諤々。
しかもキャストも映画版に比べたら雲泥の差とかまで言われていて、うーーんこれは原作は同じだけど
全く別物として観たほうがいいと思うの…
確かに映画版はこれでもかとゴージャスな役者だかモデルだかが山ほど出てますし、
もろもろなアイテムから出てくるわ、お城か?みたいな屋敷からハイブランドな服まで全てがこれでもか!ってほど
金をかけているのは十分過ぎるほど伝わってきますけど、その分映画自体の内容はお粗末で。
前にも書いたけどその煽りっぷりがとっても恥ずかしい感じなのよね〜しかも表層的な部分しか描いてないから
何の物語も紡いでないし。
まあ、原作がトンデモ展開らしいし、その作者自身が監督も努めているってことで
己の美意識をこれでもか!と湯水のように金を使って表現しましたってこと以上に何も感じられることはない。
でも、現在公開中の3も含めて大ヒットらしいから、こういうバブリー物が求められているのかと。
そう考えると、ドラマ版のチープさは…まあ何かしらネタにされても仕方ないのかと。
いや、確かにゴージャス感は無いっすよ。
それっぽい家に住んでるけど、映画と比べたら広めの普通のマンションなだけだし、
話の中心になる4人の女性陣も非常ーーーに庶民的です(爆)
でもその分等身大の恋愛や悩みや喜びなんかが丁寧に描かれていてこれぞ
「台湾偶像劇(ホントは大陸だけど)」という作り。
改編しているってことで原作者から横ヤリが入って当初予定していた女優が降板したりとか
もろもろあったみたいだけど、こういうわかりやすく描いている部分が気にいらなかったのかな〜とか想像。
まあ、1集45分で34集あれば一人、一人に焦点を当てて丁寧に描いていけるわけで
映画版のように常にクライマックスみたいな外連味たっぷりな演出にはしようがないだろって感じですよ。
で、このPくんが非常ーーーに良いです。
映画版の宮洛はひたすら冷徹で表情一つ変えずにその外見も相俟ってアンドロイドみたいな
まったく人間味が感じられないんですけど、ドラマ版でのPくん演じる宮洛は
冷徹というよりかは孤独なゆえに自分をどう表現していよいのかわからない不器用な人に
なっていて逆にとても人間くさいキャラになってます。
映画版では義弟のことを大切には思っているんだけど、具体的にそういうシーンは描かれてなかったのに対して
ドラマ版ではもうこれでもかと打ちひしがれている宮洛がそこに居ます。
このPくんがすんごく良い!もうねえ、号泣するわ、眼の下にクマつくってボロボロだわ、
それまでのクールで感情を表さない優れた経営者である宮洛の姿がどこにもない。
これはねえ、熱演だわーー
そしてその義弟演じるkimiくんもすんごく上手い!
ヘラヘラしているんだけどその奥には
未来への希望が無いが為に何もかも諦めている自分がいて、
でも林粛と出会ってしまったことによって、今まで感じられなかった幸福感を
知って、ゆえに生きることへの執着心が芽生えてまた絶望するという
切ない役をねえ、淡々と演じているんですよ。
オーバーにしようと思えばいくらでも出来そうなんだけど、とにかくフツーのトーンで
でも緩急の付け方がすごく上手くて、魅せられますわ。
で、その二人の愛を受け止める林粛役の陳意涵がこれまた良い。
典型的な台湾偶像劇の女主角の設定(にしか思えない)。
映画版では編集者として原稿待ちしているよりも鏡の前に居る時間の方が長かろうよ…
としか思えない、まったくもってどこが普通の女の子なんだよ?なゴージャス感満載の楊冪だったので。
それと比べるとコキ使われ方が非常にリアルで、でも明るく前向きで負けない元気な子になっていて、
ゴージャスとは正反対なそのスタイルといい、応援したくなる可愛さといい、
同姓から反発を買わないキャラクターになってるのは流石!
楊冪の林粛は…前にも書いたけどイライラするだけだったのよね〜
義理の兄弟設定なんだけど、なんだか似てますこの二人。
本気で買い付けて欲しいなーーー